業種:調教師
従業員数:12名(2023年10月時点)
はじめに
和田正一郎厩舎は、日本中央競馬会(JRA)・美浦トレーニングセンターに所属し、馬主から預かった競走馬を管理・調教しています。施設内には、トラックコースやプールなど様々な調教施設があり、最良のコンディションでレースに出走するため、毎日トレーニングを行っています。
厩舎では20頭の馬を管理しており、過去には重賞レース(G1)で勝利を収めた実績もあります。
今回取材に応じてくださったのは、調教師の和田様と従業員の斉藤様。
nanotyを導入するに至った経緯と、その後の変化を伺いました。
目次
【導入目的】紙の管理からデジタル管理へ
nanotyを導入する前は、すべての記録を紙に手書きで記入し、馬ごとにファイリングして管理されていました。
しかし、レースなどで出張する機会も多く、下記のような課題を抱えていました。
・ファイルを出張先に持っていくのが手間
・ファイルを確認する場所が限定され、確認したいときにすぐに見ることができない
・過去の記録を探すのが面倒
競走馬を管理するための、専用の管理ソフトもありますが、自分たちの管理方法には適さなかったため、他のシステムを探し始めました。
nanotyを選んだ理由とは
導入にあたり、複数社の日報アプリで比較した結果、nanotyはシンプルな操作方法、見やすい画面、金額が安価であることが選定の決め手となりました。
以前と比べると、nanotyを導入してから、スタッフの業務効率化だけでなく、調教師の業務支援としても大変役立っていると思います。
【成果1】いつでもどこからでも確認と入力ができる
紙で管理していたときは、確認漏れや気になること、追加で記入しておきたいことがあった場合、わざわざ事務所に戻ってファイルを手にしなければなりませんでした。広い施設の中で移動した後や、競馬場に向かってしまった後だと、こうしたちょっとした作業が面倒になることもありました。
nanotyでは、いつでもどこからでもスマホで確認と入力ができるので、事務所に戻る手間も省け、すぐに馬の状態を確認できたり、情報を追記することができるようになりました。
【成果2】誰でも使えるシンプルなしくみ
パソコンを持っていない人も多く、メール入力さえ苦手な人もいたので、みんなが使えるためにはとにかくシンプルであることが一番大事だと思っていました。
記録の入力だけでなく、記録の確認をする機会も多いため、みんなで使うためには画面の見やすさも重要だと考えていました。
nanotyは報告内容をテンプレート化することにより、入力作業も確認作業も操作がシンプルで、不便さはなくみんなで使えています。紙で管理していたときと同じように馬ごと記録を管理できるのも助かっています。
【成果3】業務の効率化と報告内容の精度が向上
移動中や隙間時間にスマホから入力ができるので、事務所に戻ってきてから書くより記憶が鮮明で、紙のときよりも報告内容の精度が上がったように感じます。
スマホから簡単に入力ができるので、今までより早く記録を作成できるようにもなりました。
また、1頭ずつ馬体チェックを行うのですが、従業員からの提案で、最近はその様子を撮影して写真も一緒にnanotyへ掲載し、全員が確認できる状態になりました。
【成功のポイント】時代の流れに全員で乗ること
時代の流れもあり、紙の管理からデジタル管理に移行するにあたっての抵抗は特になかったです。ただ、苦手な人にはマンツーマンで教えるようにし、取り残されてしまわないように注意しました。nanotyはもともと操作がシンプルなので、やり方さえわかればみんなスムーズに使うことができました。
また、並びが馬の名前で五十音順になっているので、自分の担当の馬が見つけやすいのも馴染んだ要因の1つかもしれません。
【今後の展望】報告業務から厩舎内の情報共有へ発展
みんなが使えるという課題はクリアしていますが、今は週報・出走記録・退厩記録としての利用しかできていないので、その他の必要な情報や頻繁に確認したい情報などもnanotyで共有できるように使っていきたいです。
今後、全員に確認してほしい重要なお知らせなどを色分けできるようになると嬉しいです。