「日報」と聞くとネガティブな印象を持たれる方も多いと思います。実際にビジネスの展示場やイベントでアンケートを取ってみても8割の方が日報に対して良い印象を持っていませんでした。
それでも毎日日報を書き続けるわけですが、日報に関する様々な差についてまとめてみました。
①日報を書く人と書かない人で差は出るのか?
業務の振り返りと改善
【日報を書く人】
毎日の業務を振り返り、課題や改善点を明確にできます。
【日報を書かない人】
自身の業務を振り返る機会が少なく、改善につなげにくい状況にあります。
情報共有とコミュニケーション
【日報を書く人】
上司や同僚と業務の進捗や課題を共有できます。
【日報を書かない人】
日報を書かない人は、自身の業務状況が上司に伝わりにくく、
コミュニケーションが取りづらくなります。
成長と評価
【日報を書く人】
自身の成長を振り返ったり、上司からのフィードバックを得られます。
【日報を書かない人】
自身の成長が見えづらく、適切な評価を受けにくくなります。
組織への貢献
【日報を書く人】
自身の業務を可視化し、組織全体の課題解決に貢献できます。
【日報を書かない人】
自身の業務が組織に与える影響が見えづらくなります。
モチベーション
【日報を書く人】
自身の成果を確認でき、仕事へのモチベーションが高まります。
【日報を書かない人】
自身の業務の意義が見えづらく、モチベーションが下がりがちです。
まとめ
日報を書く人は自身の業務を振り返り、改善につなげ、上司や同僚とのコミュニケーションを活性化させ、自身の成長と組織への貢献度を高められるのに対し、日報を書かない人はこれらの機会を逸してしまうのです。
日報の作成は、個人の成長と組織の発展に大きな影響を与えるため、日報を書くことの重要性を理解し、日報作成の習慣化を促すことが重要です。
②日報を「当日」書く人と「次の日」に書く人で差は出るのか?
その日のうちに書く人
その日のうちに日報を書く人は、業務の細かな内容や感情、課題などを鮮明に思い出せます。
・即座に日報に反映できるため、より詳細で正確な振り返りができる。
・課題や改善点を明確にし、次の日の業務に活かせる。
次の日以降に書く人
次の日に日報を書く人は、前日の業務内容を完全に思い出せないことがあります。
・記憶の曖昧さから、日報の内容が簡略化または一般化されがちです。
・課題の発見や改善点の明確化が難しくなります。
まとめ
その日のうちに日報を書く人は、業務の細かな内容を鮮明に振り返れるため、より正確で具体的な日報を作成できます。一方、次の日に書く人は記憶の曖昧さから、日報の内容が簡略化されがちです。
日報を書く際は、その日のうちに行うことで、正確な振り返りと次の日の業務改善につなげることができます。日報作成のタイミングを意識することが大切です。
考え方次第で日報の必要性は大きく変わる
「毎日の日報作成が面倒」と感じることもありますが、業務の一環として1日10分から30分の時間を割いています。しかし、どうせ書くのであれば、自分自身のために役立つ日報を作成してはいかがでしょうか?毎日10分を使っても活用しない薄い内容の報告を作成するのは時間の無駄です。同じ10分をその日の感情や振り返り、考えを記録することに使えば、後で役立つ備忘録が完成します。
年間200枚以上の無駄な日報と、200枚以上の知識が蓄積された日報では、同じ10分でもその価値は大きく異なります。
日報を義務と捉えるのではなく、自分自身のためのツールとして捉え、書いてみることをお勧めします。